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chapter10

LastGuardianIIStarting Stars

chapter10「Dead and Dead」

未だに崩れ落ちたドアが煙を上げていた。

ザルバ「お前の目的も、デモンアルターの奪還、及び破壊であろう?
    それならば、我等の目的と同じだ」
レドナ「ちげーよ。
    俺の目的は、デモンアルターの奪還、及びベルゼルガ、主の保護だ!!」

問答無用に、レドナのエルフスターターが加速する。

カエデ「下がってレドナ!!」

カエデのグリュンヒル・プリンセスが眼前に現れる。
レドナは咄嗟に左手の甲を前に出し、防御シールドを展開した。
あいている右腕のグリュンヒル・イノセントを振り下ろす。
一瞬、カエデは後ろに下がったが、再びグリュンヒル・プリンセスで斬撃を繰り出す。
再びテルトルトシールダーの防御シールドでそれを防ぐ。

ロクサス「やめろ、兄貴!!」

真横から、ロクサスの魔法攻撃が放たれた。
今度は、右腕の甲を出して、防御シールドを展開し、跳ね返した。
エルフスターターの方向を変えて、その場で360度ターンする。
遠心力を帯びた斬撃に、カエデは怯んだ。
その隙を見逃さず、レドナは宙に舞い、シルビアの拘束器具を破壊した。

レドナ「シルビア、はやてを頼む!」
シルビア「お、おう・・・」

敵に助けられ、妙な気持ちでいながらも、はやての磔台の金具を壊し始めた。

カエデ「レドナ、もう下がって!!」
ロクサス「俺らだって、兄貴とは戦いたくない!!」
レドナ「なら、お前らがそこを退け!!!」

計6つの砲門を展開し、突入初っ端に放った広範囲攻撃を繰り出した。
グリュンヒルから放たれる魔力砲撃はカエデとロクサスに。
他の4つの砲撃は、はやての磔台の端末を直撃した。
音を立てて端末が爆破し、はやての手足についていた金具が外れる。

シルビア「はやて!」

台から落ちたはやてを、シルビアがキャッチした。

ザルバ「さすがは反逆者、やりおったな」
レドナ「そいつを返せ!!」

スティングアンカーが、ザルバの足元に直撃する。
地面がひび割れ、ザルバがよろける。
その拍子に落ちたデモンアルターをスティングアンカーのクローが掴み取る。
ワイヤーを伝って、スティングアンカーがベルトの後ろに戻り、レドナはデモンアルターをはやてに渡した。

はやて「あ、暁君・・・・」
レドナ「はやて、話は後だ!
    着いて来い!」

エルフスターターのローラーを、最大速度で回転させる。
地面とこすれ、煙が上がる。

カエデ「ケホッ、ケホッ・・・・・え、煙幕ぅ~」
ロクサス「ちっ、何にも見えねぇ・・・」

その煙の中、レドナははやてに手を差し伸べ、Rブロックの外へと出た。
その後に、シルビアが続く。

レドナ「シュレスとヒィリスたちも戦っている。
    すぐに加勢に行くぞ!」
はやて「そ、その前に、1つ、ええ?」
レドナ「ん?」

走り出そうとしたのを止め、レドナははやてを振り返った。

はやて「おおきに、レドナ君・・・」
シルビア「そ、そのすこ~~~しだけ感謝してやるよ」
レドナ「気にすんな、はやく行くぞ!」

2人は頷き、レドナの後に続いた。

シュレス「はやて!シルビア!」

未だ、カースと戦闘中であったシュレスがこちらに気づく。

カース「カエデとロクサスはしくじったか」

舌打ちして、カースが言う。
シュレスから距離をおき、移動魔法を展開した。

レドナ「待てぇっ!!」
カース「・・・・次会うときが最後だ、反逆者レドナ」

それだけを言い残すと、カースはこの場から消えた。

それが分かると、シュレスはほっとして、はやてを抱きしめた。

シュレス「無事でなによりです、はやて、シルビア」
シルビア「へっ、どーってことねーって!」
はやて「ごめんなぁ、心配かけさせてしもうて」

ベルゼルガ3人は、はやての周りに集まった。
4人の顔が、自然と笑顔になった。
その光景を見て、レドナは家族のようだなと思った。
家族のことを一切覚えていないレドナには、羨ましいとは違うニュアンスの何かを思った。

はやて「レドナ君・・・」

突然、はやてが抱きついてきた。

レドナ「・・・・・ごめん」

ただ、レドナは謝ることしかできなかった。
罪の在処など、誰も分からない。
そういうときは、全て自分が被ろうとする。
レドナの悪い癖が出た。

はやて「ううん、レドナ君が悪いんやない。
    それに、皆も認めてくれとるんやで」

はやてが、3人のほうを振り返った。
3人には、以前と違ってレドナに対する敵対心が見られないような気がした。

一般兵士「いたぞ!!」
レドナ「っ!?」

銃を構えた反エクステンドの兵士が6人ほど、通路の奥から現れた。
そのまた奥に、カエデとロクサスの姿があった。

ヒィリス「私が防御フィールドを張っておきます!
     その隙に!」
はやて「そんなん駄目や!
    ウチも手伝う」

2人で、防御フィールドを展開した。
銃弾が全て弾かれる。
そんな中、瞬間移動で、目の前にカエデが現れた。
防御フィールドにレムリアを帯びたグリュンヒル・プリンセスを叩き込む。
体力が限界に近かった2人のフィールドは、その斬撃の前に崩れた。
その隙を狙うべく、兵士が銃を構える。

カエデ「銃をおろして。
    私が説得する」

その指示に、兵士は全員銃をおろした。
こちらでエースの名を持つカエデの指示には従わざる終えないのだろう。

カエデ「レドナ、おとなしく降伏してくれたら、悪いようにはしないよう、私から上に説得しておくわ。
    私だって、皆を討ちたくない」
レドナ「悪いが、それには応じれない」

レドナが一歩前に出て言う。
その時、後方に魔力反応を察知した。
振り向いたレドナの目の前には、カースが立っていた。
もちろん、デルバルスを構えている。

レドナ「しまっ―――」
カース「降伏しなかった報いだ!!」

デルバルスが、腹部を貫通した。
しかし、それはレドナではなかった。

レドナ「・・・・・っ!!」
シュレス「・・・・!!」
シルビア「え・・・・」
はやて「う・・・うそ・・・・やろ・・・・」

カースが、デルバルスを引き抜いた。
すると、さされたヒィリスは、地面に倒れた。
腹部から、血が溢れている。

はやて「ヒィリス!!!」
ヒィリス「は・・・やてちゃん・・・ご、めん・・・・・ね」

すぐに、はやてが駆け寄り、ヒィリスを抱きかかえる。
ヒィリスの目に涙が浮かぶ。
痛みと、悲しみの涙が―――。

ヒィリス「シュ・・・レス・・・シルビ・・・ア、これ・・・からも、はやて・・ちゃんを」
シルビア「ヒィリス!!死ぬなよ!!」
シュレス「・・・・ヒィリス・・・・っ!!」

シルビアが泣き叫ぶ。
シュレスの目からも涙がこぼれた。

ヒィリス「レド・・・ナ君も・・・・はやてちゃん・・・を、守って・・・ぁげて・・・・ね・・・・」

それを言い残すと、ヒィリスはそっと目を閉じた。
もう、それから二度とヒィリスは目を開けることが無かった。

はやて「ヒィリスゥゥゥゥッ!!!!」
シルビア「うわあああぁぁぁぁっ!!!」
シュレス「・・・・くっ!!」

その光景を、平然とかつ当然のことだと言った様に見るカース。

カエデ「そ・・・そんな・・・・」
ロクサス「う、嘘だろ・・・・・!?」
カース「他の奴等も始末するぞ」

カースが再びデルバルスを振り上げる。

レドナ「てっめええええぇぇぇぇぇっ!!!!!」

怒り狂ったレドナの瞳がカースを捉える。
俊足の速さで、カースのデルバルスがグリュンヒル・テラブレイカーの切り上げで吹き飛んだ。
武器の無くなったカースにグリュンヒル・イノセントの斬撃も加わる。

カース「ぐっ!!」

カースは下がり、すぐに移動魔法を使った。
残ったカエデとロクサスと兵士をレドナは睨みつける。
真紅の瞳が、血に染まったように見えた。

レドナ「はめやがったな、カエデ!!!」
カエデ「ち、違・・・う・・・こ、こんな・・・」

レドナの2本の大剣が、カエデを襲う。
もう、必死に抗議しても、レドナの耳には何も届かない。
咄嗟のロクサスの防御魔法に、カエデは救われた。
ロクサスは、精神崩壊に陥りかけているカエデを抱きかかえ、奥へと戻った。
無論、その後、銃撃を行った6人の兵士は1人残らずレドナに殺された。
1分もしないうちに、その通路は血まみれになった。

レドナは、その場に跪いた。

また、守ることができなかった―――。
その悲しみが、大粒の涙となって溢れてくる。

はやて「ヒィリス・・・・ん」
シルビア「おい、返事しろよ!!ヒィリス!!」

はやてとシルビアは泣きじゃくり、シュレスは下を向いて握った拳を震わせていた。
だんだんと、ヒィリスは光の粉となって消えていった。
数分もしないうちに、ヒィリスの存在は消えた―――。

レドナ「反・・・・エクステンドめ・・・・・」

血染めの通路。
そこに、カエデとロクサスの笑顔が映る。
そして、その後にカースの冷酷な顔が―――。

シルビア「ここをぶっ潰す!!ヒィリスの敵討ちだぁっ!!」

フィトラファイゼンを握り締め、シルビアが立ち上がった。
その目には、まだ涙が滝のように流れてきている。

レドナ「待てシルビア!」

奥に行こうとするシルビアの手を、レドナが掴んだ。

シルビア「放せぇっ!!」
レドナ「ヒィリスの命を無駄にする気かよ・・・・」

怒りを堪えてレドナが言った。

レドナ「今ある戦力で、反エクステンドに打ち勝つことは不可能だ。
    なら、ヒィリスが救ってくれたこの命、体制を立て直して・・・・潰す」

通路に浮かんでいた、カエデとロクサスの笑顔が消え去った。

シルビア「でも・・・でもよぉっ!!」
シュレス「レドナの言うとおりだ」

シルビアの前に立ち、シュレスが止めた。
しかし、シュレスの目にも涙が浮かんでいた。

シルビア「・・・・・うぅ・・・・」
はやて「シルビア・・・・」

はやても、隠し切れない涙を拭って、シルビアを軽く抱きしめた。

レドナ「移動ゲート展開まで、後5分だ。
    すぐにここから出るぞ」

それから、レドナ達は外へと向かった。
ちょうど、外に出たところで移動ゲートはひらいた。
その魔法陣の中に入ると、すぐさま4人はエクステンドステーションのAZへと着いた。
AZの周囲には、医療班が待機しており、すぐに怪我の手当てに当たった。

通路の奥から、シーフォが現れた。

シーフォ「あなたが、デモンアルターの主、神月 はやてさんですね?」
はやて「あ、は・・・・はい」

緊張しながら、はやてが返事をする。

シーフォ「別に、私達はあなた方を拘束したりするつもりはありませんよ。
     私達のエリートの望みですから」

優しくそういって、レドナをちらりと見た。

シーフォ「でも、あなた達に聞きたいことがいくつかあるわ。
     ちょっと、付いてきてもらえるかしら?」
はやて「・・・・分かりました」
レドナ「俺も行くよ」
シーフォ「えぇ、そうしてくれると助かるわ」

シーフォは、完全に敵意を無いことを、口調ではやてたちに示した。
そう言って、シーフォは取調室に4人を連れて行った。
取調室と言っても、薄暗い部屋ではなく、普通の個室であった。
それと言った拘束道具もない。
長い机が1つと、数個の椅子が置かれている。
無論、レドナは初めて入る部屋であった。

シーフォの反対側にはやてが座り、その両脇にシュレスとシルビアが。
シーフォの隣にレドナが座った。

シーフォ「じゃあ、まずははやてさんがデモンアルターを見つけたときのことを詳しく聞かせてちょうだい」
はやて「はい・・・・。
    ウチが、こっちに引越してくる時、白いコートを着た人が突然現れました。
    その人が『この運命を渡す』と言って、あの本をくれたんです」
レドナ「白いコート、ヒドゥンか・・・・」

そのワードと、奇怪さだけで、すぐにはやてが指し示す人物がヒドゥンであることが分かった。
一体彼は何がしたいのか、それはまだ最大の謎であり、当分解けそうもなかった。

はやて「名前は分からんのやけど・・・・。
    そんで、その本を読んでみたら、知らない文字でもスラスラ読めたんです。
    全部読み終えたら、シュレス、シルビア、ヒィリスの3人が現れたんです」

下を向きながら、はやては少し大阪弁の名残交じりで話していく。
シーフォは、それを真剣に聞いていた。

はやて「それからウチは、3人に裏の世界のことを教えられました。
    そして、自分に魔法を使える力があることも・・・・」

普通のこの発言に、レドナは反応した。
そして、すぐさまはやてに訊こうとしたが、やめた。
変わりにシュレスにレドナは訊いた。

レドナ「今"使える力があること"って言ったよな?
    はやてには元から力があったってことか?」
シュレス「あぁ、そういうことだ。
     主はやては元から微弱ではあるが力があった」
レドナ「それが、デモンアルターというブースターで覚醒したってわけか・・・。
    それに、知らない文字でも読めるってなると裏づけになるな」
シーフォ「とりあえず、今はその推理は後にしましょう。
     それで、はやてさん、大体の事情は分かりました。
     次に、何故あなた方はレドナ君を?」

深く入る所の直前で、シーフォが話題を変えた。

シルビア「そ、そりゃ・・・・・」
シュレス「すみませんが、禁則事項により教えることが禁じられています」

丁寧に、シュレスがその質問を断った。

シーフォ「そう、それは残念だわ。
     でも拷問とかで聞き出したりはしませんよ」

深刻な表情から、打って変わって笑顔で答える。

シュレス(どうやら、我等に敵意はなさそうだな・・・。
     それに、はやての事もある)

チラリとシュレスはレドナを見た。
しかし、レドナはさっきの事を考えていて下を向いていたので気づかなかった。

その時、第44エクステンドステーションに耳を劈く警報が鳴り響いた。

放送「緊急事態発生、ただちに局員は司令室に集合せよ。
   繰り返す、緊急事態発生・・・・」
エンフィ「シーフォ、すぐに司令室に来て!!
     レド君は戦闘準備を整えて基地内に侵入したガブリエルを倒して!」

放送の声に割り込んで、エンフィの声がスピーカーから聞こえる。

シーフォ「き、基地内にガブリエルですって・・・・!?」
レドナ「司令室までは俺が援護する、急いで司令室に!」

すぐさま、リーンジャケットを身に纏い、レドナはグリュンヒルを2本具現化させた。

はやて「レドナ君、ウチらも戦うよ」
レドナ「はやて・・・・・」

はやてが立ち上がり、リーンジャケットを纏い、アポカリプスを具現化させる。
漆黒の翼が美しく羽を広げる。

シュレス「主が望むのであれば、我等も加勢しよう」
シルビア「そ、その・・・・オメーには借りがあるしな」
レドナ「シュレス・・・・シルビア・・・・」

2人もリーンジャケットを身に纏う。
しかし、シュレスとシルビアのリーンジャケットはボロボロで、武装も相当危うい状態だった。

レドナ「2人は、先にこの通路を左に行ったところにある研究室に行け。
    加勢するに相応しいものを置いてる」
シュレス「分かった、行くぞシルビア」
シルビア「おう!」

2人は、すぐに取調室を出て行った。

レドナ「じゃあ、護衛役ははやてに任せる。
    司令室まで連れて行ったら、状況次第でシーフォから指示を受けてくれ」
はやて「うん、了解や!」
シーフォ「よろしくね、はやてさん」

後に2人も、取調室を出て行った。
レドナもすぐに出て、カタパルトへと向かった。

レドナ(ここでガブリエルっつーことはさっきの移動魔法を逆探知されたに違いない。
    ということは、反エクも1枚咬んでるってことかよ・・・!)

カタパルトに到着する前に、予想通りガブリエルの大群が居た。
通路を白い装甲と、赤く光る目が埋め尽くしていた。
その中の1体が、レドナの存在に気づき、爪で殴りかかってくる。
ひらりとそれを回避し、エルフスターターを一気に加速させて、ガブリエルの背後に回る。
右手に握る、グリュンヒル・イノセントに魔力がチューブをとおりチャージされる。
そして、大剣を白い装甲に突き刺した。

レドナ「っ!?」

途端、白い装甲からグロテスクな緑色の触手が2本出てくる。
刹那、レドナは体制を低くし、グリュンヒル・テラブレイカーを振り上げて、切り裂いた。
さすがのガブリエルも、これには黙り地面に倒れていった。

レドナ「こんなとこで新手かよ・・・・!」

後方に襲い来るガブリエルをグリュンヒル・イノセントで切り裂いた。
そのまま4、5回連続で斬撃を入れる。
白い装甲が悲しいまでに木っ端微塵に飛び散る。

ガブリエル「グウォォォォッ!!」
ガブリエル「グアアアッ!!」

両サイドから、ガブリエルに挟み撃ちされる。
しかし、寸前でレドナはテルトルトシールダーのシールドを形成し防御に成功する。
相手が怯んだ隙に、両手の大剣の乱舞によりガブリエルは消え去った。

レドナ「くそっ、キリがねぇ」
ガブリエル「キシャァァッ!!」

1体ずつはレドナの敵ではないものの、相手が消耗戦で来るとなるとこちらが危ない。
レドナは、なるべく自分に害を及ぼす敵を優先的に倒し、次に奥に侵入する敵を優先して倒していった。
しかし、どの敵も上記二択と等号で結ばれていた。
その時、放送が入った。

エンフィ「レド君!そこのブロックの機能切り離しを開始するよ!
     もうそのブロックは要らないから、大技でガンガンやっちゃって!」

その放送が終ると、一気にレドナは後方に下がった。
そして、全砲門を開く。

レドナ「いっけぇっ!!フル・ブラスタァァァーーーッ!!」

計6つの閃光が、通路を埋め尽くす。
同時に、その閃光はガブリエルを一掃していく。
通路はぐしゃぐしゃにひん曲がり、ガブリエルは跡形も無く消えていった。
レドナの武装は煙を上げ、冷却を開始していた。

そして、レドナは見た。
廃墟と化した通路の奥。
自分の黒衣、ゲルペフェーレと同じほど漆黒のものを。

レドナ「・・・・・!!」
カース「・・・・決着といこうか・・・・・。
    レドナ・ジェネシック!!!」

To be next chapter


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